母と娘、行き違いのLINEから断絶へ――「そりが合わない」親子が再び心を通わせるには|テレホン人生相談

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👤 相談者プロフィール

年齢:61歳
性別:女性
家族構成:夫(60歳)・娘(33歳)・息子(既婚)
職業/生活状況:専業主婦。几帳面な性格で家族を支えてきた。
特記事項:娘とは元々そりが合わず、意見が衝突しやすい。

🗣️ 相談内容

33歳の娘は大学卒業後、転職を繰り返し、職業支援も受けながら安定した職を見つけられずにいた。3か月前、7歳年下の男性と交際を始め、1週間前に同棲を決意。しかし、わずか一晩で破局してしまい、娘は母に「戻ってもいいか」とLINEで連絡してきた。
ところが母は「一時的な滞在」ではなく「再び同居したい」という意味に勘違いし、「自立してほしい」という思いから断ってしまう。娘はこれを冷たい拒絶と受け取り、「説教ばかり」「弟と比べる」「親子関係にメリットがない」とLINEで絶縁を告げた。
母はショックを受け、勘違いを悔やみながらも連絡が取れず、LINEはブロックされている様子。メールで謝罪の言葉を送ったが返事はなく、「今後どうすれば修復できるのか」「待つべきか、働きかけるべきか」と悩んでいる。

⚖️ 専門家の回答(坂井誠弁護士)

まず「誤解を解きたい」という気持ちを正直に伝えること。
相手の反応を恐れて沈黙するより、勘違いの経緯や本当の気持ちを率直に伝える努力を続けた方がいい。
連絡手段は途絶えても「誠実な発信」をやめないこと。
メールや手紙など、自分にできる範囲で思いを伝え続ける。「読んでくれた」と信じるしかない。
誤解の背後にある“本音”にも気づくこと。
娘が「弟と比べられる」「説教される」と感じた背景には、母の中の“自立してほしい”という強い期待や、性格の相違が影響している可能性がある。単なるLINEの誤読だけではなく、積み重ねた関係性そのものが反発を生んだのかもしれない。
関係修復は長期戦で考えること。
娘も母も大人として互いに成長する時間が必要。焦らず、夫や弟など他の家族を介する方法も将来的には検討してよい。

→ 「誤解を解くことより、伝わっていなかった“想い”を伝えること。それが親子修復の第一歩です」

💬 感想

この相談は、単なるLINEのすれ違いではなく、長年積み重ねてきた「母娘の性格のずれ」と「愛情表現の形の違い」が噴き出した瞬間だったように感じる。
几帳面で「正しさ」を重んじる母と、感情表現がストレートな娘。どちらも悪くないが、互いの「距離感の理想」が違うまま大人になってしまった。
母の「自立してほしい」は、実は「心配だから強く言ってしまう」に変換され、娘の耳には「否定」として届いてしまったのだろう。
このような親子関係では、「謝る」「説明する」だけでなく、「あなたを大切に思っている」という根っこの想いを、丁寧に言葉にすることが鍵になる。

あなたは、大切な人との関係がこじれたとき、「誤解を解く」ことと「気持ちを伝える」こと、どちらを優先しますか?

📘 まとめ

  • 誤解は放置せず、できる手段で真意を伝え続けることが大切。
  • すれ違いの背景には、過去の積み重ねや性格の相違が潜んでいる。
  • 修復には時間がかかる。焦らず「信頼の再構築」を意識する。
  • 親子でも「自立と愛情」のバランスを取り直すことが関係再生の鍵。

2025年10月28日「テレホン人生相談」より

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