👤 相談者プロフィール
年齢:81歳
性別:女性
家族構成:娘・長男夫婦・孫と同居(計5人)
職業/生活状況:無職、足の手術を経て健康を回復
特記事項:20年前に夫と離婚。自身の「強情な性格」を悩む。
🗣️ 相談内容
81歳の女性。20年前に夫と離婚し、現在は娘や長男一家と5人で暮らしている。
離婚の原因は、自身の「強情な性格」だと言われ続けたこと。
夫は職場の女性と親しくなり、家に帰らなくなった。
以来、「自分の強情さを直したい」と思い続けているが、どうしても素直になれない。
幼少期は貧困の中で育ち、病弱な妹と弟を支えながら必死に生きてきた。
「自分を分かってくれる人がいなかった」と語り、心の奥に孤独を抱えている。
⚖️ 専門家の回答(加藤諦三・マドモアゼル愛)
– 加藤氏は「私は強情です」と言えること自体が素直さの証であり、それが相談者の財産だと指摘。
– 幼少期の貧困や親の不在が「素直になれない性格」を作ったと分析。
– マドモアゼル愛氏は、相談者の強情さが「生き抜くための力」であり、人生を支えてきたと評価。
– 一方で、強情さゆえに「安らぎ」や「心の安寧」を失ってきた可能性を指摘。
– 「戦いはもう終わった」「個性として受け入れ、心を落ち着けて生きて」と優しく諭す。
→ 「自分の強情さを認めることこそ、真の素直さ」がテーマ。
💬 感想
彼女の「強情さ」は欠点ではなく、時代を生き抜くための盾だった。
貧困と孤独の中で育ち、夫にも寄り添われなかった彼女にとって、「曲げない心」だけが生きる術だったのだろう。
しかし、戦うための強さは、いつしか“安らぎ”を遠ざける壁にもなった。
81歳になった今、その壁を見つめ、「素直になりたい」と願う姿が胸を打つ。
私たちもまた、自分の“強さ”に守られながら、“柔らかさ”を忘れていないだろうか。
戦い終えた心に、どんな優しさを迎え入れられるだろう。
📘 まとめ
- 「強情さ」は時に生きるための力になる
- 自分の欠点を認めることが、本当の素直さ
- 戦い続けた人ほど、安らぎを受け入れる勇気が必要
2025年10月6日「テレホン人生相談」より
コメント