40歳”宇宙人”の距離感問題――元妻と再婚相手の間で悩む共感性ナシ男性|テレホン人生相談

テレフォン人生相談

👤 相談者プロフィール

年齢:40歳
性別:男性
家族構成:元妻(同じく40歳)、子ども2人(長女13歳・長男11歳)
職業/生活状況:自営業(芸術系の仕事で収入は不安定)
特記事項:1年前に離婚。現在は37歳の女性と交際中で再婚を考えている。

🗣️ 相談内容

相談者は1年前に離婚。元妻は鬱病を患い、回復後に夫婦関係を修復できず離婚となった。
本人は芸術関係の仕事を続けており、生活は不安定ながらも「自分の生き方は変えられない」と考えている。

半年ほど一人で過ごした後、37歳の新しい女性と出会い再婚を意識するように。
子どもたちにも再婚のことを伝えたいと思い、元妻に相談すると、最初は「いいんじゃない」と言われたが、後日、元妻から泣きながら電話があり「辛い、ショックだ」と告白されたという。

元妻からは今も家の修繕などで連絡があり、相談者は「困ってるなら手伝ってあげたい」と応じている。
しかし現在の交際相手からは「それは嫌だ」と言われており、
「元妻も今の彼女も傷つけたくない。どこまで元妻を支えていいのか」「線をどこに引けばいいのか」を悩んでいる。

⚖️ 専門家の回答(大迫恵美子 弁護士)

-共感力の欠如が根本原因
大澤先生は、相談者の話を通じて「あなたは、人の気持ちを感じ取るのが苦手で宇宙人のようだ」と明言。
鬱になった妻に気づけなかったのも、単に鈍感だったのではなく、「相手の心を理解しようとしてこなかったから」だと指摘した。

-“優しさ”が混乱を生むことを理解していない
先生は「あなたが優しくすることは、元妻を混乱させる行為だ」と強調。
家の修理や手伝いをするたびに、元妻の心は“まだ頼っていい”“もしかして復縁できるかも”という幻想に揺れる。
「断るのがあなたの礼儀です」という一言は重く響いた。

-人との“線引き”は、あなたには難しい
「元妻との距離をどう保つか」という問いそのものが、相談者の弱点を示していると先生は語る。
「人の感情の微妙なラインを扱うのは、あなたに最も向いていないことです。だから接触しないのが最善」
事務的な連絡(子どもの面会など)以外は、一切の接触を断つよう勧めた。

-再婚相手を最優先にすべき
再婚を考えているなら、最も大切にすべきは新しいパートナー。
「元妻に“親切”を見せることは、新しい相手に“不誠実”を見せることと同じ」と諭した。

→ 「あなたの優しさは、人を救うどころか、混乱させる優しさです」

💬 感想

相談者は誠実であろうとしているが、他者の心の動きを理解する力が極端に乏しい。
大澤先生の「あなたは宇宙人のように暮らしている」という言葉は、単なる比喩ではなく、共感力の欠如が生む孤独と混乱を示している。元妻の“助けて”という声に応じることが、彼女をさらに混乱させる。
優しさは時に暴力になる——その構造を、この回は見事に浮き彫りにした。

そして先生の「断るのが礼儀」という言葉は、
“関わらないことが最大の思いやりである”という、冷たいようで深い人間理解の教えだった。

私たちは「優しくすること=良いこと」と思い込みがちだ。けれど、人を救う優しさと、人を惑わせる優しさ。その境界を、あなたは見極められているだろうか。

📘 まとめ

  • 善意や優しさは必ずしも相手を幸せにするとは限らず、逆に混乱を招くことがある
  • 元妻との関係は、事務的連絡や子どもとの面会に限定すべき
  • 再婚相手との関係を最優先にすることが、精神的にも現実的にも重要
  • 過去に元妻を傷つけた経験を覚えておき、同じ行動を繰り返さない
  • 子どもには年齢に応じて正直に事実を伝える

2025年10月30日放送「テレホン人生相談」より

コメント

タイトルとURLをコピーしました