“生まれたくなかった”29歳女性──社会貢献に縛られた自己否定のループ|テレホン人生相談

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👤 相談者プロフィール

年齢:29歳
性別:女性
家族構成:父・母と3人暮らし(弟は独立)
職業/生活状況:事務職として就職したが、現在は適応障害により休職中
特記事項:ピアニスト・英語教員を目指したが挫折し、現職に就くも人間関係と自己否定に苦しむ

🗣️ 相談内容

相談者は「生まれたくなかった」と語る29歳の女性。
両親が自分を“産む”という選択をしたのに対し、
「自分は望んで生まれたわけではない」と感じ、存在そのものに納得できずにいる。

事務職として就職したものの、職場ではミスが続き、同僚から「任せたくない」と陰口を聞いて深く傷ついた。
アルバイト時代から「自分だけが無能」と感じており、
「自分は社会の役に立たない」「生きる価値がない」と自己否定の思考が強まっていった。

過去にはピアニストを志したが挫折し、英語教員を目指して大学院に進学。
しかし教育実習で向いていないと感じ、教職を諦めた。
その後、事務職に就いたがやりがいを見いだせず、
「社会的に自立し、社会に貢献できる人だけが生きる価値がある」という極端な価値観に自分を縛りつけている。

「どうすればこのネガティブな気持ちを消して前に進めるのか」
「やりたいことが何なのか分からない」と涙ながらに訴えた。

⚖️ 専門家の回答(森田豊先生・医療ジャーナリスト)

– 休職は逃げではなく、命を守るための大切な判断。
→「負けたわけではなく、自分を守る選択をした」と評価し、焦らずに時間を稼ぐよう助言。

– 社会貢献は小さなことからでいい。
→英語ができるなら、子どもに英語を教えるだけでも立派な社会貢献。
「派手なことをする必要はない」と伝えた。

– “生まれたくなかった”という考えは自分で止める。
→その考えを持つことは何の得にもならず、心を追い詰めるだけだと指摘。
「その考えが出てきたら“これはだめだ”と自分で約束してほしい」と強く訴えた。

– やりがい・生きがい・働きがいは時間をかけて見つけるもの。
→他人の成功・失敗談を聞くことも参考になると具体的に提案。

「辛い時は急に判断しないで、少しずつ模索していけばいい」

💬 感想

相談者の「生まれたくなかった」という言葉には、
“社会に役立てない自分は存在する価値がない”という強烈な思い込みが潜んでいた。

森田先生はその思考を真っ向から否定せず、
「今は命を守るための時間を稼ぐ時期」と優しく受け止めた。
「休職=敗北ではない」という言葉は、
完璧を求める人々にとって大きな救いとなるだろう。
パーソナリティも、彼女の「社会貢献」という理想が高すぎることを指摘し、
「駅までの道でタバコの吸い殻を1本拾う、それも社会貢献」と語った。
この言葉は、理想と現実の段差に苦しむすべての人へのメッセージだ。

理想は砕いて、今日できる小さな行動に変えていく。
そうして初めて人は自分の存在を受け入れられるのかもしれない。

あなたは、どんな“小さな貢献”から自分を救い出せるだろうか?

📘 まとめ

  • 休職は「逃げ」ではなく「命を守る選択」
  • 社会貢献は大きな理想ではなく、小さな行動から始まる
  • 「生まれたくなかった」という考えは心を追い詰めるだけ
  • やりがいは焦らず、時間をかけて見つけていく

2025年10月29日「テレホン人生相談」より

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