👤 相談者プロフィール
年齢:69歳
性別:男性
家族構成:妻(68歳)、子どもはすでに独立し結婚
職業/生活状況:定年退職後の年金生活
特記事項:30年前の不倫(会社の部下)を、妻に今も責められ続けている
🗣️ 相談内容
相談者は69歳の男性。約30年前に会社の部下と4年間にわたり不倫関係を持っていた。当時、妻(68歳)はその事実を察しており、証拠の写真や手帳を見つけたことで発覚。離婚話も出たが、子どものために妻は我慢して家庭を守ってきた。
年月が過ぎ、子どもたちも独立したいま、妻の中で抑え込んできた感情が再燃。週に一度のように「なぜあの女だったのか」「どんなふうに抱いたのか」と詰問され、時には12時間以上も責められる日もあるという。
相談者は「許してもらったと思っていた」「もう忘れていることも多い」と語るが、妻は「忘れることなどできない」と言い続ける。夫婦は離婚する気はなく、買い物や外出も一緒に行く仲だが、心の奥にある“裏切り”は癒えていない。
男性は「どうしたら妻の心を乱さずに過ごせるのか」「どんな言葉で向き合えばいいのか」と悩み、相談を寄せた。
⚖️ 専門家の回答(大原慶子先生/幼児教育研究)
– 妻が最も許せないのは“残された証拠”
写真や手帳などの「思い出の形」が残っていたことが、妻の怒りと憎しみを再燃させている。彼女は「自分でけじめをつけるために捨てたかった」のに、その機会を奪われた。
– 妻の感情は「好きだからこその憎しみ」
女性は浮気された瞬間から「我慢=怒り=憎しみ」が始まり、その感情は年月を経ても変わらない。
「本当は今もあなたが好きだからこそ、あなたの心の中に他の女性がいたことが許せないのです」と先生。
– 夫は“煮えきらない態度”を改めるべき
妻を怖がり、声を潜めて謝る姿勢がかえって妻の怒りを増幅させている。
「叩かれたらその手を掴み、抱きしめなさい。あなたが逃げるから、彼女はさらに苦しくなる」と助言。
– “正直すぎる説明”は愛ではない
「居酒屋に行ってホテルに行った」など具体的に話すことは、妻の心を二度刺すようなもの。
「忘れた」と繰り返すのではなく、「そうだったかもしれない」「その間、君を苦しめたね」と“独り言のように”言葉を添えることで、妻の怒りは次第に静まる。
→ 「正直さ」よりも「思いやりある沈黙」を――それが、妻の心を救う第一歩。
💬 感想
この相談は、「時が癒す」とは限らない人間の心の深淵を描いていた。
30年前の裏切りでも、愛している人から受けた傷は今も“現在進行形”で疼く。
妻の怒りは憎しみではなく、「あなたを今も愛している証」なのだ。
一方で夫の「誠実さ」と「正直さ」は必ずしも同義ではない。
誠実とは、相手が求める言葉で応えること。
過去を正確に再現するよりも、「今この瞬間に向き合う勇気」こそが、愛の償いとなるのだろう。
あなたなら、“過去の罪”をどうやって愛する人と共に生き直しますか?
📘 まとめ
- 妻が怒るのは「過去」ではなく「今も残る心の痛み」
- 正直に話すより「思いやりある言葉」と「抱擁」が必要
- 愛の形は謝罪ではなく「逃げずに共にいる姿勢」
- 過去を消せなくても、“これから”を選び直すことはできる
2025年10月27日放送「テレホン人生相談」より


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