発達障害の孫が繰り返す家出と家族の対応法|テレホン人生相談

テレフォン人生相談

👤 相談者プロフィール

  • 年齢:70歳
  • 性別:女性
  • 家族構成:一人暮らし、次男の子供(孫17歳)がいる
  • 職業/生活状況:退職済み、日常的に孫や息子家族と関わる
  • 特記事項:夫は既に他界、発達障害の孫がいる

🗣️ 相談内容

相談者の孫は17歳の発達障害の男子。中学時代から時折家を飛び出すことがあり、最近は2週間ほど家を空けたこともある。自宅から30分ほど離れた駅周辺で野宿やチラシ配りのアルバイトをしていたこともあった。衝動的に家を出てしまうため、親や祖母は精神的・金銭的に大きな負担を抱えている。相談者は「見捨てない」と伝えつつ、どのように支援すればよいか悩んでいる。

⚖️ 専門家の回答(精神科医 和田秀樹)

  • 発達障害は、言語や計算などの能力は普通でも、衝動性や落ち着きの無さ、他者理解の遅れがあるため、17歳でも家出のような衝動行動が起きる。
  • 家出や衝動性だけに注目するのではなく、孫の「できること」や長所を見つけ、承認欲求を満たす体験を増やすことが重要。例えばアルバイトで役立つ体験を積ませることが有効。
  • 親や祖母など家族の負担も大きく、精神的な支援が必要。臨床心理士や精神科でのカウンセリングを活用し、家族が潰れないようにすることが大切。
  • 孫が自分の取り柄や可能性に気づき、社会での居場所や生き方を模索できるよう環境を整えることが最も重要。

💬 感想

発達障害の子どもにとって、衝動的な行動は病気や悪意ではなく、特性によるものだと理解することがまず必要。孫の「優しさ」や「できること」に着目し、承認欲求を満たす体験を与えることで、家族の心理的負担も少し軽減される。家族全体で支えるバランスを意識しつつ、専門家のサポートを組み合わせることが、本人と家族双方の安心につながる。
あなたなら、このような状況でどの部分に焦点を当てて支援するだろうか?

📘 まとめ

  • 発達障害の子どもは衝動的行動が長く続くことがある
  • できる部分や成功体験に注目して自己肯定感を育てることが重要
  • 家族も無理せず、専門家の支援を受けながら心身のケアを行うことが不可欠

2025年9月25日「テレホン人生相談」より

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