👤 相談者プロフィール
年齢:46歳
性別:男性
家族構成:妻(36歳)、子ども(2歳・男の子)
職業:会社員(推定)
婚姻期間:2年
特記事項:セックスに強い嫌悪感を抱き、結婚後は一度も性交がない。妻との関係悪化により離婚も考えている。
🗣️ 相談内容
46歳の男性は、36歳の妻と2歳の息子を持つ。
結婚からわずか2年、夫婦関係はすでに冷え切っている。
最大の問題は「セックスレス」。
夫は性交に強い嫌悪感を抱き、妊娠をきっかけに行為を持ったのを最後に、2年間まったく関係がない。
妻は「愛されていない」「もう一人子どもがほしい」と訴えるが、夫は「考えるだけで気持ち悪くなる」と打ち明ける。
病院で診断を受けても身体的な異常はなく、精神的要因が原因とされた。
それでも「治るイメージが持てない」と語り、
「このまま続けるのは妻に悪い」「子どもが小さいうちに離婚した方がいいのか」と苦悩する。
一方で、「子どもは心から可愛い。できることなら一緒にいたい」との思いも捨てきれない。
⚖️ 専門家の回答(高橋龍太郎先生/精神科医)
- 近年は性に関して多様な価値観があり、「セックスレスも一つの形」と受け入れる人も増えている。
- しかし、妻がまだ36歳という若さであることを考えると、割り切るのは難しい。
- 性行為の有無よりも、「お互いがどう生きていきたいのか」を丁寧に話し合うことが重要。
- 可能であれば、カウンセラーを交えた夫婦セラピーで、互いの思いを言葉にする場を持つべき。
- それでも気持ちが変わらないなら、早めに結論を出すことも相手への誠実さ。
- 柴田理恵さんも「性がすべてではない。何を好きで結婚したのか、原点に立ち返って話してほしい」と助言。
「性は愛の全てではないが、沈黙は関係を壊す」
💬 感想
この相談には、「性の拒絶」というよりも、「愛の形がすれ違ってしまった夫婦の痛み」が滲む。
夫は自分を責め、妻は孤独に傷つく。どちらも悪くないのに、寄り添えない現実がある。
高橋先生の言葉通り、現代では「性がない夫婦」も珍しくない。
だが、それを成立させるには“深い対話”が欠かせない。愛は「触れること」ではなく「理解しようとすること」から始まるのかもしれない。
あなたにとって、“愛している”とは何を指すだろうか?
📘 まとめ
- 性の価値観は人それぞれ。夫婦に「正解の形」はない。
- セックスレスの背景には、心理的な距離が潜むことが多い。
- 夫婦セラピーなど第三者の介入が、関係修復の糸口になる。
- 「性を超えた絆」を築けるかどうかは、話し合いの質にかかっている。
2025年10月9日「テレホン人生相談」より
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